フォンテーヌ動物寓意譚

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フォンテーヌ動物寓意譚·1
フォンテーヌ動物寓意譚·14
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フォンテーヌ動物寓意譚·2
フォンテーヌ動物寓意譚·24
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フォンテーヌ動物寓意譚·1
フォンテーヌ動物寓意譚·2
フォンテーヌ動物寓意譚·3

フォンテーヌ動物寓意譚·1

フォンテーヌ動物寓意譚·1
フォンテーヌ動物寓意譚·1Nameフォンテーヌ動物寓意譚·1
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FamilyBook, フォンテーヌ動物寓意譚
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Description様々な短編寓話が収録された物語集。著者はフォンテーヌのマリー·エリカーター。ほとんどの物語は作者の自作ではなく、今は失われてしまった古代の詩に由来している。
娘とお日様

キツネの養女が嫁ぐ年頃になりました。娘の顔は美しい泉のように透き通り、
とびきり艶やかでした。この世のどんな美女も敵わないと、誰もが口を揃えて言いました。

そこでキツネは娘にこう言いました。
「ねえ、娘よ。母さんはもう歳で、これからは今までのように面倒をみてやれない。
自分で婿を選んでくれるとよいのだけど。誰もがおまえの婿になりたがっているそうだよ」

娘は母親にこう答えました。
「それならお母様、この世の中で一番強いお方のもとへ嫁がせてください」

「ああ、それならお日様だね」とキツネは言いました。「高い空にかかっているお日様、娘の婿になってくれますか」
「いやいや」とお日様は断りました。「こちらの雲のほうが私よりずっと強いよ。私の光を遮れるのだから」
「では、雲さん、お日様の光を遮ることのできる雲さん。娘をお嫁にしてくれますか」
「いやあ、だめだねえ。だって風は私を簡単に吹き飛ばせるから。風に頼んでごらん」

しかし風は山に遮られてしまいます。そこでキツネは山を訪ねました。
ところが山はこう言って断りました。昔、ネズミと諍いになって――
怒ったネズミに、トンネルのように穴を掘られてしまったのだと。
つまりネズミは、連なる山々よりも強いというのです。
ネズミはネコのほうが強いと断り、ネコはイヌのほうが強いと断り、イヌはオオカミのほうが強いと断りました。
こうして一巡し、結局またお日様のもとに戻ってきました。
そこでこの若く美しい娘は、お日様と結婚しました。

教訓:あれこれ言い逃れをせず、運命の導きに従うべきです。
どれほど誠実で、機知に富んでいたとしても、結局負うべき責任からは逃れられません。

フォンテーヌ動物寓意譚·2

フォンテーヌ動物寓意譚·2
フォンテーヌ動物寓意譚·2Nameフォンテーヌ動物寓意譚·2
Type (Ingame)任務アイテム
FamilyBook, フォンテーヌ動物寓意譚
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Description様々な短編寓話が収録された物語集。著者はフォンテーヌのマリー·エリカーター。ほとんどの物語は作者の自作ではなく、今は失われてしまった古代の詩に由来している。
カラスとキツネ

ある日、カラスが盗んだチーズをくわえて、木の枝に留まりました。
木の下に住んでいたキツネはそれを見て、カラスを見上げて言いました。
「カラスくん、
きみがくわえているものはご馳走でも何でもないよ。
賢い者なら、できるだけ避けようとする厄介物だよ。
きみの喉はそんなに狭いのに、チーズはすごく分厚いだろう。
もしそのまま飲み込んだら、命を落とすかもしれないよ。
町のチーズ職人は、それを知っていて、
チーズをきちんとしまわずに、わざと盗ませたんだ」

けれどカラスはちっとも気にせず、チーズをくわえたまま離しません。
カラスに諦める気がないのを見て、キツネはまた言いました。
「カラスくん、
そのチーズはそもそも味わう価値のある珍味じゃないよ。
きみが何も考えずに山や林を飛び回っていたころ、
この世にチーズというものがあるなんて、聞いたことがあったかい?
ぼくに言わせれば、それはもともとぼくたちが食べるものじゃない。
山の中で腐っても、強風に吹かれ海に流されても構わない、
決してそれに縛られたり、誘惑されたりしちゃいけない」

カラスはぶるっと羽を震わせましたが、やはりチーズを離しません。
カラスが諦めようとしないのを見て、キツネはため息をつきました。
「カラスくん、
もし本当にこのままチーズを味わうつもりなら、
部外者のぼくは、もちろん邪魔立てしない。
でもきみは、チーズの料理の仕方もよく知らないだろう。
もしこのまま何も知らずに丸呑みにしてしまったら、
せっかくの貴重で珍しい食べ物がもったいないよ。
あーあ、よそでたくさん料理の仕方を習ったのに、残念だなあ!」

カラスはそれを聞いてうずうずし、思わずこう尋ねました。
「その料理の仕方を教えてくれない?」
口を開いた途端、くわえていたチーズは地面に落ちました。
キツネはチーズをくわえると、くるりと背を向けて巣穴に帰りました。

教訓:知らなくてよい秘密を愚かにも探ろうとすると、
しまいには自分がもともと持っていたもの全てを失ってしまいます。

フォンテーヌ動物寓意譚·3

フォンテーヌ動物寓意譚·3
フォンテーヌ動物寓意譚·3Nameフォンテーヌ動物寓意譚·3
Type (Ingame)任務アイテム
FamilyBook, フォンテーヌ動物寓意譚
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Description様々な短編寓話が収録された物語集。著者はフォンテーヌのマリー·エリカーター。ほとんどの物語は作者の自作ではなく、今は失われてしまった古代の詩に由来している。
ロバのお話

平凡な人がどんなに変装しても、垢抜けては見えません。
世の中の誰もが、自分なりの長所と短所を持っています。
それを謙虚に受け止め、自分に足りないものを直視するしかありません。
このお話に出てくるロバのように、うまくやろうとしてかえってしくじり、笑いものにならないように。

キツネがチーズを奪った話を聞いて、ロバもじっとしていられません。
「どうしてだろう?
キツネだって別に利口な動物じゃないのに、いつもちやほやされる。
ロバのぼくは毎日せっせと働いているのに、誰も笑顔で迎えてくれない。
それなら、ぼくもキツネさんみたいにやらないと。
そんなの簡単さ。ちょっと利口にやればいいだけだから」

そこで、ロバは木立の中に隠れて、誰かが通りかかるのを待ちました。
うまい具合にチーズ職人の娘が荷車を引いて通りかかったので、ロバは飛び出しました。
キツネの格好を真似て片足を上げ、賢そうなふりをして言いました。
「おやおや、見たところ、荷車の引き方をまるでご存知ないようですね。
そのチーズを置いて、荷を軽くすれば、もっと早く着きますよ」

娘はこれを聞いてびっくりし、言いました。
「まあ!ロバのくせに人を騙そうっていうの?
ちょっと棍棒を持ってきて。こいつを粉挽き小屋に追い返すから!」
自分に向けて振り回される棍棒を見て、ロバはたちまち黙ってしまいました。

教訓:他人の真似をして本性を隠そうとしても、
結局は無駄に終わるだけでなく、かえって災いを招くことになります。

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