神霄折戟録

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神霄折戟録·第6卷
神霄折戟録·第6卷4
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神霄折戟録·第1卷
神霄折戟録·第1卷4
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神霄折戟録·第2卷
神霄折戟録·第2卷4
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神霄折戟録·第3卷
神霄折戟録·第3卷4
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神霄折戟録·第4卷
神霄折戟録·第4卷4
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神霄折戟録·第5卷
神霄折戟録·第5卷4
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神霄折戟録·第6卷
神霄折戟録·第1卷
神霄折戟録·第2卷
神霄折戟録·第3卷
神霄折戟録·第4卷
神霄折戟録·第5卷

神霄折戟録·第6卷

神霄折戟録·第6卷
神霄折戟録·第6卷Name神霄折戟録·第6卷
Type (Ingame)任務アイテム
FamilyBook, 神霄折戟録
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Description弥耳が忘れた呪文を再び口にして、少女と再会した——「本当のお前はこうなんだ。」
「この世界は壊れた。全て燃やしてやり直さないと。」狂った天帝は万物に判決を下した。
「お前なら、分かってくれるだろ??」国宝を盗んだ無名の盗賊はそう言った。
「謝らないで、あなたはそういう優しい存在だから。」
——何もない——
「私が全てを託した娘よ。そなたを創り出したのは、私に矛を突き立てるためではないか」甦った神王は空高く浮かんでいる。雷と竜巻、そして稲妻が世界の王の復活を祝福していた。

だが少女はもう恐れなかった。幾千万年かけて創られた彼女は、この時のために存在していたからだ。
否——彼と過ごした時間が、彼女に勇気を与えていた。

九つの世界繋げ、崑崙を貫通した最初の聖なる矛「エルミン」の複製品が、空を埋め尽くしていた。

神王は己の死後に起こる混乱を恐れて、最後の聖なる矛「断罪の皇女」を創り出した。そして彼女は今、完全体となったのだ。



(本の最後に編集長の後書きが記されている)

『神霄折戟録』は、稲妻の小説印刷社「八重堂」が璃月文化を題材にした作品の初めての成功例です。全五巻はかなりいい結果を残し、文化には大きく貢献したと言っていいでしょう。売り上げも、六巻も出たのならもう皆さん分かりますよね。
六巻最後の怒涛の展開に、皆さんはきっとがっかりしたでしょう。
多分。

終わり方はまるで別の作品だったようですが、決して我々が九先生に新連載を強要した結果、先生の作風を乱したからではありません。先生がただ新しい自分にチャレンジしたかっただけなのです♡

もちろん、五巻までのファンの皆様の気持ちは痛いほど分かります。「黒の函」愛蔵版全五巻も制作中です。本屋で立ち読みしている子達も買ってね。そうだ。「断罪の皇女」のお話も、楽しみにしていてください。

八重編集長

神霄折戟録·第1卷

神霄折戟録·第1卷
神霄折戟録·第1卷Name神霄折戟録·第1卷
Type (Ingame)任務アイテム
FamilyBook, 神霄折戟録
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Descriptionそれは太古の始まり、九つの大地がまだ一つ、崑崙がまだ開いていた頃の話。人々が暮らす場所は「中洲」、そして神々が暮らす場所は「神霄」と呼ばれていた。
一つ前の劫の終わりの時、神魔の戦争が起きていた。最終的に神の王が負け、九つの世界は炎に焼かれ、生き物たちは灰となった。
そして今、新たな世界が始まり、生き物たちは蘇り、崑崙は閉じ、世界はバラバラになった。
神の王を中心に展開される新感覚武侠物語、ここに始まる!
——神々の膝元——
「私は朝廷勅使、金紫光禄将軍の未央だ! 道を開けろ!」
「金紫光禄は文官職だろ?」弥耳は考える前に、そう口に出した。
未央は顔を赤くして「こんな辺境の庶民に何が分かる!」と叫ぶ。
「ここ数年で官制が変わったのか?」
すると、佩刀した二人の武人が笑い出した。「はははは! 京の城を発つ関所も突破したのに、こんな辺鄙な所で足止めされるとはな」
店の小二は赤面の未央をじっと見つめ、急に手を叩いた。「あなたは男装した女官だろう!」
「兄ちゃん、いい目をしてるな」一人の武人が言う。「彼女の官位は尚儀彤史。私達は金吾と羽林から選ばれた武官だ。金紫光禄大夫の命を受け、邪剣を取りに来た」
「まあ、金紫光禄しょ……将軍は、あはは……偽物だけどな、朝廷勅使なのは本当だ」もう一人の若い武士も言った。

邪剣の事は、弥耳も聞いたことがある。伝説によると、五十六年前、空から鉄が降ってきた。この鉄は天に属する物だ。帝に献上せねばならない物にも関わらず、刀鍛冶の風爺さんが勝手にその鉄で剣を作った。それが九振りの邪剣だ。邪剣は人の心を操れるのだという。

「そういう事か」言いながら、弥耳は厠の扉を閉めた。
「なんでもいいから、さっさと厠から出てきなさい!」男装を見破られた未央は、耐えきれず本音をこぼした。少し遠回しな言い方ではあったのだけれど。
「未央は女子の身。私達のように、草むらで用を済ませるわけにはいかない。早くしてやってくれ」

手を洗い厠から出た弥耳は、二人の武人と同じ席に着いた。
「こんな田舎の店で、朝廷官制に詳しい人に会えるなんてな」羽林の方の武人はしげしげと弥耳を見る。「兄ちゃん何者だ?」
「父、米聴仁は元光禄寺卿だ。横領罪の罪をきせられ、官位を剥奪された」弥耳は顎を引っ掻く。「じじいと違って、俺はまだ朝廷に戻り、米家の雪辱を晴らす事を諦めていない」

神霄折戟録·第2卷

神霄折戟録·第2卷
神霄折戟録·第2卷Name神霄折戟録·第2卷
Type (Ingame)任務アイテム
FamilyBook, 神霄折戟録
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Description征刀の旅に出た弥耳は、すぐに空前絶後の危機に遭遇した。金吾、羽林の精鋭は賊人と邪剣に倒された。危機一髪、弥耳は父親に教えてもらった光禄寺の密呪を思い出した。伝説によると、天帝には娘が一人いて、名前は明らかにされていない——その時、彼女は未央の体を使って、目の前に姿を現した。悪鬼となった賊人と邪剣、そして鶏しか殺せない弥耳、その勝負はいかに!?
——修羅の戦場——
「うん、美味しい」
身体を乗っ取られた未央は、随分穏やかになったと同時に冷たくもなった。彼女は弥耳が作った餡入りの餅を、ちまちま食べ始めた。餅が熱かったのか、可愛らしくペロッと舌突き出し。口の中を覚ます。
「すぐにはこの事実を受け入れられないな」神降ろしを維持するために、目を一つ代償として差し出した弥耳も、餅に手を伸ばす。「お前が言うには——」
「昔に落ちてきた鉄は神の矛で、人間がそれを折り、九振りの魔剣を作った。で、これがそのうちの一つである霧海魔剣。それに加え、やつは既に二振り手に入れていると……」
「そして、お前は?」
「私はかつての天帝の娘。名は忘れたわ。審判と断罪を司っている。あなた達の言葉では、刑律というのかしら」
光禄寺は祭事や式典を任されているため、儀式やら祝詞やらは暗唱できる程、父親から聞かされていた。怪力乱心についても、弥耳は多少心得があった。神は真名を知られてしまうと、人間に使役されてしまう。目の前にいる人は、恐らく名を忘れているわけではない。

「つまり、朝廷は神の矛を復活させたいと言う事か?」弥耳はこの設定を受け入れる事にした。
「分からない。この体の持ち主は何も知らなかったみたい。彼女はただ……とても怒っているわ」未央はそっと胸に手を添えた。
「なら、次は何すればいい。適当な神送りの儀式で、お前を送り返せばいいのか?」弥耳は失った目を隠している包帯に触れる。「そしたら、俺の目も戻ってくるのか?」

「私に名前を付けて」少女は頭を上げた。口元には餅のカスが付いている。
「ふざけるな。文官殿試は帝が直々に審査するんだぞ。一つ目でどうやって光禄寺卿になるんだ?」
「私も絶対に、全ての矛の欠片を集めなきゃいけないの」少女は言う。「でなければ、この世界はいずれ燃え尽くしてしまうわ」
弥耳は答えずに、ただ目の前の少女を見ていた。
「命の危険があるから、私に着いて来なくていい。でも、あなたの目は暫く借りておくわ」

神霄折戟録·第3卷

神霄折戟録·第3卷
神霄折戟録·第3卷Name神霄折戟録·第3卷
Type (Ingame)任務アイテム
FamilyBook, 神霄折戟録
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Description「君を未央と呼ぼう。人間界にいるなら、やはりその名が一番都合がいい。それに牒文もあるから、王土を出入りするのに問題はないはずだ。」未央のことが心配な弥耳は共に旅に出ることにした。二人は妖魔と戦い、邪剣を5振りを手に入れた。
いい展開に見えるが、これからの道はますます険しくなるのは誰もが知っている——
——玄女征西——
「俺がお前にしてやれる事はこれ位しかない」弥耳は出来上がった料理を机に置くと、未央の反対側に座った。
先ほどの死闘で、未央は右腕を折った。今も包帯が巻かれている。未央は頬杖をついたまま、黙って自分を見ていた。
だが結局、未央は左手で箸を持ち、試しに汁物に入っている肉団子を掴もうとした。試みは失敗に終わる。
弥耳はため息を吐くと、箸を奪い取った。「仕方ない、食べさせてやる」
「私にしてやれる事はもっとあるわよ」何口か料理を頬張ると、未央は突如言った。いつも通り、感情は読み取れない。
「光禄寺の主は、お前達のような神々への奉納や祭事を任されている。お前の世話をするのが、俺の本職だ」
神々が争いを始めたら、俺達人間は眺める事しかできない。
後半部分は、口に出す必要もなかった。

「前に邪剣の持ち主とやり合った時、お前は矛とか剣を浮かせて操っていたじゃないか。その力で箸を使えよ」
「あれは、お父様に授けてもらった技よ。私しか使えないの。あれは断罪の最後に使う宣言と律令。適当に……」未央の声は明らかに震えていた。「適当に使うものじゃないわ」
「あいつが死ぬ前に、うちのじじいについて言ったことも胡散臭かったな」弥耳はつまらなさそうに、指を擦り合わせる。「『米光禄の身は潔白でも冤罪でもない』。一体どういう意味だ?」
もし、朝廷に神の矛を復活させる意図がないのであれば、未央に憑依している皇女の側にいるのは、朝廷に仇をなす事になる。
弥耳の考えを見抜いたのか、蝋燭に照らされた未央の顔が暗くなる。
「私の手助けをする必要はないわ。ただの人間が、朝廷を敵に回すのは得策ではない」
「黙れ。先にじじいを探し出して話を聞くぞ」弥耳が言った。
「あら……南にいる御父上に会いに行くの? なら明日はまず服と口紅を新調しに行かなきゃ」
「くそじじいに会いに行くだけだ。必要ないだろう」
「それがあなたの責務でしょう」珍しく、未央は頑固だった。

神霄折戟録·第4卷

神霄折戟録·第4卷
神霄折戟録·第4卷Name神霄折戟録·第4卷
Type (Ingame)任務アイテム
FamilyBook, 神霄折戟録
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Description「驚かないで聞いてくれ、我が息子よ。我はそなたの本当の父親ではない。」「嫌だ——!」
かつての米光禄寺卿は山隠界の阿修羅だった。都を離れるのも太常、首輔の芝居だった。その目的は目の前にいる天帝の娘を守ることだった。
「生前の神霄天帝は我が友だったが、今となっては万物の敵に堕ちた。彼女はそなたに守られているのなら、我も安心してあの世に行けるはずだ。」
——山人の妙計——
このような状況では、恐らく法術の達人、大羅金仙でも打開できないだろう。
「この火界邪剣『白牛火宅諭品村正』は、神の火界である陀羅尼の欠片によって錬成された。姫様に分かるように説明すると、神王九界如尼の火界如尼だ」
なぜ西から来たこの武士は、神に匹敵する剣術が使えるのだ? 通常、邪剣に魅せられた者は、心を奪われ、己の事も学んだ武芸も忘れてしまう。
未央は斬られた肘を抑え、灼熱の空気を吸い込んだ。いつもなら、すぐに傷を治せるのだが、燃え尽きぬ炎が傷口を焼き続けているのだ。
出血のせいで、視界がかすみ始める。その時、自分を庇うようにして、弥耳が前に立った。
「色々聞きたい目をしているな。仕方ない、死ぬ前に教えてやろう。俺がお前の父親を殺したのは、奴が神王の復活を阻止しようとしていたからだ。俺がなぜ自我を失う事なく、火界如尼を使いこなせているかと言うと——」
東の武士は邪剣を持ち上げる。「俺は雲夢狩の天兵の化身だからだ」
言い伝えによると、天帝は阿修羅軍と戦うため、三つの世界から選出した戦士を死後に、天軍に命じた。時折、湿地の天候が崩れたり、雷雲が空で渦巻くと、中洲人はそれを天帝軍が「雲夢狩」している最中だと言った。

「な、なぜだ!」武士は驚愕の目で、真っ二つになった邪剣を見つめる。その体は、肩から下に向かって大きく斬られていた。
混乱の中、弥耳は最後の悪足掻きをしようと、父から譲り受けた遺品を取り出した。だが、それがかつて世界を燃やし尽くした大魔剣「裂瓦丁」であった事を、知る由もなかったのだ。火界如尼が火界の奥儀なら、「裂瓦丁」は火界の不変真如だ。
世界を燃やし尽くしたせいで消えてしまった魔剣の炎が、火界如尼を飲み込み、再度燃え上がった。

「世界が、また燃やされるの……」呟き、未央は気を失った。

神霄折戟録·第5卷

神霄折戟録·第5卷
神霄折戟録·第5卷Name神霄折戟録·第5卷
Type (Ingame)任務アイテム
FamilyBook, 神霄折戟録
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Description「武官の中で、崑崙を再び開きたい人は数多くいる。世界が再び混沌に堕ちれば、武人の地位は自ずと上がるからね。」
「やつらはまさか伝説の阿修羅戦争をもう一度起こす気か?」
「彼らではなく、彼が、だよ。」
文官と武官の駆け引き、死んだ神々の計画、危機は再び世界を襲う!
——素女伝承——
「そなたのおかげで民が救われた、大義であった。」太子は手を背中に回し、跪いている弥耳の周りを一周する。
だが、弥耳はその言葉に特に何も感じなかった。
「神の矛を差し出せば、三十日後、光禄寺卿はそなたのものだ。ほしいなら、首輔の位も十年以内にやろう」太子が椅子に腰かける。「どうだ?」
「陛下から『楽にしていい』と言われておりませんので、お言葉を返すのは恐れ多い」
「それは、私に『楽にせよ』と言えと命令しているのか。だめだ……将来この国を統べる者と——」
「はぁ、ごちゃごちゃうるせぇな」弥耳は許可なく姿勢を変える。「朝廷の作法では、太子は万歳の礼ではなく、三拝礼でいいんだろう。お前がもうすぐ即位するから、その祝いとして先にやってやったの。偉そうにするな」
「お、お前!」
「なんだよ」弥耳は立ち上がる。「神の矛はお前に半分やる。火界陀羅尼は、親父に供えるよ。残党がまた何か企んでいるとまずいからな」
「そ、そうか。取り繕える物があるなら問題ない。今後、これが国に伝わる神器となるぞ。はははは」
弥耳は遠慮なく、太子の向かい側に座った。「俺達は同じ乳を吸った仲なのに、なぜお前だけこんなに間抜けなんだ!」
「なんだと! 米夫人が私の乳母じゃなかったら、今の発言——」
「光禄寺卿はやりたい奴にやらせろ。俺は帰る」
太子は言葉を詰まらせた。
「未央は?」弥耳は料理を取りながら、なんともない振りを装って聞いた。
「見事な働きだったからな、尚儀に昇格だ。彼女は父である金紫光禄大夫の陰謀とは無関係だったよ。太常と首輔から詳細についても聞かされた。悪いようにはしないさ」
聞いていて、変な感じがする。
でも、これでいいのだ……

あの人はもういない。無くなった目も戻ってきた。それなのに、今でも見えない体のどこかに、痛みを感じるのだ。

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