少女ヴィーラの憂鬱·5

少女ヴィーラの憂鬱·5
少女ヴィーラの憂鬱·5Name少女ヴィーラの憂鬱·5
Type (Ingame)任務アイテム
FamilyBook, 少女ヴィーラの憂鬱
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Description星々を結ぶ道路や高速道路の脇ではピクニックをしてはいけない。たとえ神々の高速惑星移動船とぶつかっても自己責任。
ただの小さな村の書斎のようだが、扉をくぐれば宇宙や時間の好きな場所に行ける!神々とのランチ、時間との鬼ごっこ。ヴィーラの冒険は、ここから続く!

Item Story

——神々の路上ピクニック——
エークが昼寝をしている間に、彼の従者たちの間で大きな戦いが起こった。
偉大な魔術師は様々な神や悪魔を降伏させ、自らの従者としている。エークは魔術師の第一人者であり、彼の従者の数は辞典の収録語数よりも多い。いったい誰が一番強い従者なのか?それを決めるため、従者である魔神たちの間で戦いが起きたのだ。
不幸にも、魔神たちは姫、サッチ、ヴィーラのことも従者だと思っていた。
エークが寝ていたのは2時間。その間に3つの星が滅ぼされた。

「余はなんで、あんたを守ってるのかな」姫が手を差し伸ばす、その横で大悪魔が眼球を失って地面へ倒れた。
アンドロメダ座帝国の支配種族は見た目こそ可愛いらしいが、その手の平には敗者や恋人の目を捕食するための2つの特殊な口がある。
「私たち、友達じゃないの?」ヴィーラは悲しそうに、顔についた血を拭った。
「うんうん、そうだよ」姫は照れくさそうに目をそらす、「前回のことで、あんたは余の唯一の友達になった。だから、さっきの言葉はヴィーラに言ったんじゃない」
「え——」サッチが巨龍の口にくわえられる。
「どうじゃ、降参か?」巨龍が老齢な声で聞いてきた、「自分たちは下衆で無能な輩じゃと認めて降参すれば、見逃してやろう」
「降参——降参するからっ!」サッチは大声で叫ぶ。
「たかがトカゲ風情が能書きたれないで。あんたよりうちのヤモリの方が厄介なんだから!」姫が指の関節をポキポキと鳴らす。
「僕は関係ないのにぃぃぃ——」サッチは巨龍と共に上空へと吹き飛ばされた。
アンドロメダ座の支配種族と古代巨龍の決着は一瞬でついた。

大人しく降参すれば、見逃してくれるって言ってたじゃん。
サッチはリタイアし、スリッパでエークを叩き起こした。ヴィーラも姫に守られて生き残ることができた。
「うわあ、無能の輩、見るだけで吐き気がする。下衆、近寄るな、話しかけるな、こっち見るな、同じ空気吸うな」姫のサッチへの態度はすこぶる冷たかった。

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