新六狐伝·二

新六狐伝·二
新六狐伝·二Name新六狐伝·二
Type (Ingame)任務アイテム
FamilyBook, 新六狐伝
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Descriptionこの巻では、「黒狐の達」と「戸隠の双鬼」の決闘の物語が書かれている。この物語は『有楽斎六狐伝』から損失し、再び発見されたものを改編した。

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前回の続き。黒狐の達が村へ喧嘩を売りに行こうとした。途中、道端に木こりの格好をした二人の女が立っていた。二人とも七尺の野太刀に、小太刀と脇差を腰に差している。

地面を揺らし、土埃を立てて大股に近づく大きな黒い影を認め、二人は刀に手を置き、警戒しながら問うた。

「何者!もしや妖怪か!」

影はこう答えた。

「ハッ、その通りだ!」

二人はすぐさま刀を抜き、斬りかかった。しかし妖怪はすんでで躱し、身を捩り二人の手首を掴むと勢いを殺さぬまま捻り上げた。カタンと音を立てて、七尺の大太刀が落ちた。二人は痛みに顔を歪め、小太刀を抜こうとしたが、その前に黒狐が掌底で一人を倒し、もう一人の首根っこを掴んだ。一人を持ち上げて、一人を大きな下駄で踏みつける形になった。

「『戸隠の双鬼』?お前ら姉妹は去年も村人をいじめただろう。懲らしめてやったのに、まだ懲りてないのか!」

女強盗たちはハッとなり、悔しい思いをしながら、ひたすら命乞いをした。黒狐は二人を解放して、こう言った。

「まあいい。白辰様に追い出されたからには、主なき妖怪だ。お前ら二人、アタイと一緒に旅をしろ。そうしたら退屈しなくて済みそうだ。

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